王道ダイエット

 昨日の記事で紹介した本
読むだけでやせる女医の言葉
を元にダイエットしてみることにしました。この本の勧めるダイエットは

  1. 食事を記録し、カロリー計算をする
  2. 1日1万歩
  3. 1ヶ月1kg減目標

といった、どこも笑うところのない王道です。仕方ありません。王道が一番ですものね。
 3の目標はいいとして、2ですが、1日1万歩は時間にして1時間半くらいと言われています。通勤の行き帰りと仕事で1時間強くらいは歩いていると思われるので、多分あと15分くらい歩けばいいんではないかと思います。15分か。
 大したことなさそうに見えますが、転職して通勤時間が増え、ただでさえ1日のタイムスケジュールがギリギリなので、そう簡単に絞り出せる時間ではありません。とりあえず今のままにします。1ヶ月やってみてやせなかったら考えます。
 あとは1のカロリー計算をすればいい訳です。私のカロリー計算てすごい大雑把なんですけどね。まともに計算すると1日どころか1食で挫折するので、家庭科の時間に習った女子栄養大学の四群点数法を用います。それ何という方はググッて下さい。
 当面1日1200kcalを目標にします。こう書くとすごくストイックな感じですが、実際は2割増しくらいになりそうです。
 今までダイエットの話を書いてもこっそり挫折していたのですが、今回は挫折するにしても成功するにしても、続編を書こうと思います。

読むだけでやせる女医の言葉

 実家へ帰った時、暇だったので近くのセブンイレブンで買った本です。医師の書いた本ですから、医学的に介入が必要なレベルを対象としていて、ちょっと違ったかなと思いながら読み進めました。
「読むだけでやせる」
とあるだけあって、すぐ実行できることばかり書いてあり、私にも十分参考になりました。
「お腹が空いたら水を飲んで気をまぎらわす」
など、いくつかは早速実行してみようと思うこともあり、放置してあったレコーディングダイエットのサイトを再開しようと決めました。
 この本の中に
「何のためにやせたいのか、目標をはっきりさせる」
という項目がありました。BMI(体重÷身長(m)の2乗)25以上が肥満と言われていますからこの基準をかなり(強調)下回る私は医学的にはやせる必要がなく、ファッションモデルでもありませんからやせなくてはならないというモチベーションになるほどの目標がありません。これではやせられない訳です。
「やせたら何をしたいのかかを意識しておくことが重要です」
とこの本にはありますが、私には特にしたいことはありません。1〜2kg落ちたらうれしいな、という気楽なものでした。世のやせたいやせたいと言っていてやせられない女性の大半はこんな感じでしょう。
 よく、やせたら新しい洋服を買うという目標を持つとよいと言いますが、最近の洋服のサイズはなぜか巨大化しており、あまりやせると種類を選べなくなってしまうのです。

自閉症支援の困難

 自閉症スペクトラムのうち障害と診断されるのは近年1%くらいだそうですが、特徴が強い人から弱い人まで少しずつ薄くなっていってはっきりした境目がないため、広く取れば10%くらいいる、と言われています。この10%が曲者です。
「何だそれくらい、自分にもそういうところあるよ。甘え甘え」
と理解した気になる人たち、同じではないんだ同じではないんだ、と叫び出したくなる私、それは伝わるでしょうか。
 自閉症の従業員への指示の出し方の中に
「間違っていたら注意するだけでなくどうすればいいのか説明する」
というのがあります。定型発達者はそんなの当然だ、とスルーしがちですが、注意するだけの人は意外とたくさんいます。それに、部分的に言われても混乱するだけなので、修正するならするで全体の工程を説明し直して欲しいです。注意されている時に
「では今度からこうすればいいでしょうか」
「この部分はこうしてこうしてこうするんでしょうか」
と聞くと、口答えしたと怒り出されます。質問は全然関係ない時にするか、怒っている人とは違う人にしなければなりません。違う人にすると微妙にやり方が違っていて怒られることもありますが、口答えと言われるよりましです。定型社会ではスキルのなさよりも性格の悪さの方が問題になるからです。
 Yahoo!ブログに新しく導入されたアクセス解析によると今も毎日のように読まれている
質問すると怒られる謎を追う
などに、私は質問されても怒ったりしないとコメントした人たちは、現在も同じように思っているでしょうか。どんな場面でも怒らないと言い切れるのでしょうか。私はそんな風に軽く考える定型発達者が怖いです。
 質問はタイミングと言い方と内容にものすごく気を使います。こう書くと
「こうすればいいのでは」
とまた一笑に付されてしまいます。いくら説明しても全く伝わりません。その場面にならないとわからないのですが、その場面で説明したらさらに怒られることになります。

インプラント

 先日、歯医者に定期検診兼クリーニングに行ってきました。毎回、どこそこがよく磨けていないと指摘を受けるのですが、だんだん減ってきて今回は下の歯の内側だけ何とかしろと言われました。
 歯周病始め、歯に危機感を感じ始めている私は今度こそ従うことにしました。毎晩通常の歯みがきの後歯みがき粉をつけずにもう1度下の歯の内側を磨き、さらにデンタルフロスで歯間もお手入れです。ちゅうねんになると身体のお手入れ全般が大変で、馬鹿にならないくらい時間を取られます。
 幼い頃歯列矯正をした私は歯が23本しかありません。80歳で20本と言いますが、40代にして早くも黄色信号です。
 長いこと24本だったのですが、半年前に下の奥歯の1本が割れ、抜きました。今回の定期検診で、このままにしておくと対になる上の歯が下がってきてこの先抜かなければならなくなるので、入れ歯を作るかブリッジをかけるかインプラントにした方がいい、と言われました。
 私の年齢を考慮するとインプラントを勧めるそうですが、外科手術を伴うので怖いです。もちろん何もしない選択肢もある訳ですが、その場合上の歯をいずれ抜くことになるので、それだけで22本になります。これ以上歯が減ることは避けたいです。
 実家に電話して聞いてみたら、母も左右の奥歯が同じ状況で、片方は入れ歯にしたが何年経っても気になってうっとうしい、片方は放置したら上を抜くことになった、と言っていました。母の若い頃はインプラントは危険と雑誌に出ていたそうです。そんなこと言われると怖いです。ネットを見ると死亡事故始め怖い情報満載です。そうして、怖がりの私は萎縮して、22本になっても仕方ないかなあと思うようになっていったのでした。

瞬発力がない

 仕事で私がある会議の準備をした時の話です。会議も座って聞いていればいい間は大丈夫だったのですが、発言したり運営したりする立場になると、私の「障害」が顔を出します。
 会議の日の朝礼で主催の課に進行表を配ると、突然誰々が会議に出られないという話になりました。進行表は会議の参加者に配布するもので、参加者の名前も載っています。外部の方も参加する会議だったので、私が
「参加者名直した方がいいですか」
と発言したらある人に
「とりあえず全員の分印刷すればいいでしょ。余ったらシュレッダーすればいいんだし」
と言われました。聞いたことと違う言葉が返ってくると混乱する私は何を言われているのかわからず、固まってしまいました。固まっている私にその人は
「わかった?」
と念を押しました。まさか
「何言っているかわかりません」
と言う訳にはいきません。
「はい」
と答えるのが精一杯でした。
 そして朝礼が終わってよく考えてやっと、その人がプリントの部数の話をしていたことがわかりました。私の発言から何かを勘違いしたのでしょう。それに対する模範解答は
「部数のことではなくて、このプリントに載っている参加者名から、参加できなくなった〇〇さんのお名前を削って刷り直した方がいいかなと思ったんです」
になるのでしょうか。内容は複雑で結構長いし、相手の受け取り方によってはけんか売っている風にも見えなくもありませんから気を使います。
 つまり、瞬間的にこれだけのことをしなければなりません。
1 相手が何をどう勘違いしているのか理解する
2 自分の言葉のどこが伝わらなかったのか分析する
3 相手の勘違いを指摘し、自分の言葉を正確に伝える言葉を構成する
4 感じ悪くならないよう修正する
5 感じよく表現する
 こんな難しいことを定型発達者は一瞬でできるのでしょうか。しかしこれができないと全部私のせいにされます。今回も
「部数のことも判断できないのか、馬鹿」
と思われたことでしょう。
 1回のことは些細でも、積み重なると私の評価に重大な影響を及ぼします。非常勤の私にとって評価は失業と直結します。今後の大きな課題です。

手話の勉強法

 仕事の都合で4月から手話を勉強しています。つまりもう3ヶ月勉強していますが、なかなかうまくなりません。仕事がら聴覚障害者と接する機会は多いのですが、手話で話しかけても
「?」
という感じで首をかしげられるばかりです。
 何度も挫折しかけたのですが、手話を勉強していると言うと受けがいいのです。両親にも友達にも感心され、励まされました。その度に単純な私は止められない気分になります。
 最初は職場の勤務時間終了後の勉強会からのスタートでした。参加者はほとんどが手話は初めてという話だったので安心していたら、全然初めてでなく、私から見れば中級レベルの人たちばかりでした。定型発達者は嘘つきなので
 初めて→中級
 少しできる→上級
 好きだけど下手→通訳レベル
くらいに翻訳しなければ混乱を招くことになります。そういう訳で職場の勉強会はレベル高過ぎでした。今後も参加しようとは思いますが。
 次にNHKの「みんなの手話」という番組を見てみました。初心者から上級者まで見るので意外と難しかったです。しばらく見た後本屋でテキストを購入しました。
 私がこのテキストを購入して最初にしたことは、巻末掲載の五十音の指文字を覚えることでした。上に書いた職場の勉強会でも最初に指文字の暗記をさせられたからです。それが手話の基本だと信じていました。
 毎日一生懸命練習しましたが五十音の順でしかできるようにならず、しかもちっとも楽しくありませんでした。何かに似ています。高校時代初めての化学の授業で元素記号の表を暗記させられた時のことです。私は中学まで大好きだった化学が一気に嫌いになってしまいました。
 このままでは手話が嫌いになると考え、指文字の暗記はひとまず中止しました。
 今はNHKのテキストのトピックと単語を第1課から地道に覚えています。番組も毎週見ています。最後の課まで行ったら指文字にももう1度挑戦しようと思います。

NHK みんなの手話 2015年7~9月 (NHKシリーズ)

NHK みんなの手話 2015年7~9月 (NHKシリーズ)

今月今夜のこの月に

 説教族襲撃事件により、私のブログがめちゃめちゃにされたのがちょうど10年前の7月でした。それ以来7月は私にとって特別な月です。10周年となればなおさらです。
 なぜ障害を隠して懸命に働いている私が、障害を公表して人に助けてもらっている人に怠け者だの努力が足りないの言われなければならなかったのか、私にわかるように説明できる人はついに現れませんでした。
 こう書くと
「障害を持つ人が人に助けてもらうのは正当なことです」
と説教され、私はどんどん悪者になっていきました。人に助けてもらっている障害者はどんなに他人を攻撃してもよくて、一言でも言い返すと悪者にされてしまう世界に、私は呆然と立ち尽くすばかりでした。
 いまだにトラウマに悩まされていると書くと
「そんなことではその人たちの思うツボですよ。早く立ち直って見返してあげなさい」
と説教されそうだし、立ち直ってこんなに立派な人間になったと書くと
「ではその人たちに感謝しないといけませんね」
と強要されそうだし、どっちに転んでも安らぎはありませんが、一応両方書いておきます。
 私は自分のブログをめちゃめちゃにされたこと、その後の私のネット上での可能性を根こそぎにされたことを決して忘れません。彼らが忘れてしまっても、私は忘れません。一生。
 一方で、10年の間には紆余曲折があり、私は現在障害者支援の仕事をしています。もちろんそれ以前の仕事とは全然違っています。自分勝手でポンコツの私がどうしてそんなことになったのか、計画性があった訳ではなく、偶然が偶然を呼んだとしか言いようがありません。自分を知るために障害の勉強を始め、資格取得につながり、資格が仕事につながっていきました。
 身バレを恐れて隠していましたが、ここで告白しようと考えたのは、アクセスも減りましたし、10年間私を支えて下さったネッ友の皆さまに感謝の気持ちを示したかったからです。アクセスだけの人も含めてです。
 障害者が支援者に回る時、
「同じ障害者だから相手の気持ちがわかる」
と考えるようですが、私はむしろ
「他者の気持ちがわからない」
という自分の特性を武器にしています。ブログで知り合ったお友達からもらった、
「人は皆、テラ・インコグニタ(未知の大地)である」
という言葉が、常に心にあります。次の10年は、ブログばかりでなくリアルでもそれを広める活動をしたい、私のささやかな夢です。