マイベーシックパンツ編

 スカート派の私にとってパンツは苦手なアイテムでした。短足の私はフルレングスだと裾を切ってもらわなければならず、もっと切ってくれと頼んでもこれ以上切るとおかしいと言われて切ってもらえず、裾を引きずる形になった苦い思い出があったからです。
 なぜそうなったかというと、今思うとですが、ウエストのサイズが合ってなかったのでした。
 私は上半身はMサイズ9号ですが、下半身はSサイズ7号です。説明するのが面倒くさいので上下ともMサイズ9号で済ませていました。なぜそんなに面倒くさいかというと、ショップの店員さんは
「上下違うサイズの場合は下が大きい」
という常識で凝り固まっており、逆であることをなかなか理解してくれず、やっと理解しても在庫の関係で9号を勧められることも多かったからです。
 スカートはサイズが大きくても
「腰で履くタイプ」
ということにしてごまかせますが、パンツは合っていないとずり落ちておかしいことになります。それに気づいてからは、店員さんに何と言われようと
「サイズだけは妥協しない」
と決めました。店員さんが9号を勧めるのにかたくなに7号にこだわる人ってイタい、という印象だったのですが、イタくて結構、くらいの勢いでいかないと後悔するのは私です。
  参考:昔履いたオニヅカ様「ジャストサイズの洋服だけが生き残る
 さて、サイズが合ったところでもう1つこだわりたかったのは、スカート編でも書いたように
「オールシーズン履けること」
でした。
 しかし何軒かショップを回って
「オールシーズン履けるパンツはない、あってもオシャレではない」
と結論づけました。
 夏物のパンツは黒、こげ茶、ベージュ、黒のドット模様があるので、しばらく着回してみて
「マイベーシック」
に進化してくれるか様子を見ることにしました。冬物は秋口になってから考えましょう。

マイベーシックスカート編

 数年前まで服は着れればいいというスタンスだった私のスカートに対する唯一のこだわりは
「オールシーズン履けること」
でした。こだわりというよりケチだったからですが、冬物を夏履くのはちょっと厳しかったので、私のワードローブに並ぶのは夏物ばかりでした。それを冬も履いていました。この時点でかなり駄目ですね。
 買う時も、一緒に買ったカットソーに合わせて店員さんがコーディネートしてくれた物を買っていて、
「このスカートが欲しい」
と思った記憶がありません。
 気がつくと、白地に模様の入ったフレアスカートばかりでした。多分私がよく買うパステルカラーのカットソーに合っているからでしょう。
 一念発起した私は黒地に模様の入ったタイトスカートを買いに行きましたが、その店でもフレアスカートを勧められました。フレアスカート業界はショップの店員さんに賄賂を渡しているのでしょうか。
 自分で似合うかどうか判断できる自信はありませんが、試着したタイトスカートは私に似合っているように見えました。愛用のパステルカラーのカットソーには合わないかなとも思いましたが、白やブルーにはよく合いました。
 もしかすると私の年齢にも関係あるかも知れません。パステルよりモノトーン、フレアよりタイトの似合うお年頃になってきたのでしょう。ともあれ、タイトスカートはマイベーシックに決定です。

着回しの天才

 新しい職場のドレスコードに困って買った、進藤やす子というファッション系イラストレーターのスタイルブック。
 掲載のコーディネートは、やや固い会社に勤務するちゅうねんOL向けとは言えず、直接的にお仕事ファッションの役には立たなかったけど自分のアイテム整理には役立ちました。それは
「マイベーシック」
という考え方です。流行に捕らわれず、ずっと買い続けているテイストで、これに流行ものを加味してコーディネートするといいそうです。立ち読みした時には気に止まらなかったのですが、座ってゆっくり読むと、なるほど、と腑に落ちます。やはり買ってみるものです。
 さて、私はどうだっけと考えると、いつも持っているアイテムはこんな感じです。
パステルカラーのカットソー各種
・ボーダーカットソー
・紺のテーラードジャケット
・グレーのノーカラージャケット
・サックワンピース
 スカートもパンツもないことに気づきました。そう言えばスカートもパンツもヘビロテするようなお気に入りアイテムに出会ったことがありません。あげく片づけ本を読んでは影響されて
「ときめかないから捨てる」
の繰り返しでした。これでは買っても無駄にするだけです。
 スカートパンツはマイベーシックに加えず流行を追う、という選択肢もありますが、若くないので、流行に乗るのも気恥ずかしいです。スカートパンツにもマイベーシックを確立させ、お気に入りアイテムを長く使いたいです。それに気づいただけでもこの本を買った価値がありました。
 もちろんイラストもキレイでかわいくて楽しめましたよ。
 

進藤やす子の着回しの天才 12 Items, 120 Styles

進藤やす子の着回しの天才 12 Items, 120 Styles

2014年振り返り

 あけましておめでとうございます。今さらですが、一昨年暮れに、Yahoo!ブログのミニブログを元に2013年を振り返っているので、2014年もやってみようと思います。
1月 新年の目標をたくさん設け、それに従った生活をしようと張り切っているが、後で見るとほとんど挫折することがわかっているだけに痛い。難しい資格試験本番もこの月で、がんばっている自分が懐かしい。
2月 人材紹介会社の面接、社内異動先の面接、同じ部署の更新面接と大忙しだった。
3月 難しい資格合格。気分晴れやかでプライベートに興味が移っており、仕事の愚痴が減る。
4月 難しい資格合格祝賀会で彼氏となる人と出会う。携帯を買い換える。
5月 ミニブログにはリア充リア充と書いているが、初めてできた彼氏との交際に浮かれている。
6月 彼氏とのコミュニケーションに微妙な行き違いが発生。
7月 メイクとダイエットの情報収集をし、美容に邁進。
8月 このところ仕事の愚痴が少ないなと思ったら、気候がいいからだということに気づいた。
9月 翌年の手帳について悩む。秋になって仕事辞めたい病復活。
10月 仕事辞めたい病がどんどんひどくなり、会社を休んでばかり。いよいよ末期症状。
11月 良性の脳腫瘍が発覚。人の命に限りがあると痛感、転職を決める。
12月 5年半勤めた会社を退職、新しい会社に派遣社員として勤務開始。
 1〜3月は張り切っていて、4〜8月は浮かれていて、9〜12月にずどーんと落ちこんでいます。寒くなると落ちこむから気をつけようと意識すると余計ひどいことになるので、気にしないことにします。そうなったらそうなった時です。
 ただ防寒には注意しようと思います。私は寒暖の差に鈍感で、10月になっても夏とまでは言いませんが、春のような格好をしているからです。春夏の楽しさが忘れられず、もの悲しいばかり言っていますが、この際きっぱり忘れて、早めに冬モードにシフトするべきでしょう。手帳の9月の欄にも書いておきました。
 2015年はどんな1年になるでしょうか。今年もよろしくお願いします。

湯上がり肌の作り方

 ちゅうねん女にとって日に日に衰えていく肌の悩みは大きいものです。雑誌に載っている効果抜群の美容液とやらは30gで32400円もして、貧乏派遣OLには手が出ません。1g1080円とは、金持ちしか美魔女にはなれないのだと思い知らされます。
 そんな私にもきれい肌な瞬間はあります。それはお風呂上がり。自分で言うのもなんですが、ピンクがかった白肌、アラも目立たなくなり、しっとりツヤツヤです。何とかこの状態をキープできないものでしょうか。
 試行錯誤の結果、こんな感じでメイクすると湯上がりっぽくなったので記録しておきます。
馬油を顔全体にすりこむ
 ↓
オルビスエクセレントエンリッチローションを顔全体にたっぷり目につける
 ↓
資生堂アクアレーベル弾力ジェルクリームも顔全体にたっぷり目につける
 ↓
オルビスCCクリームを顔全体に伸ばし、10分ほどおいてからティッシュオフし、顔に残った分をなじませる
 ↓
オルビスのコンシーラーで目の下のクマさんやシミをカバーし、地肌との境目をなじませる
 ↓
ファンケル粉状ファンデーションを、コンシーラーをつけた部分、この後チークをつける部分、まぶた、眉間、鼻につける(顔全体にはつけない)
 ↓
ブラシで粉を払い、ティッシュで粉っぽい部分を注意深く拭き取る
 ↓
目や唇など他の部分のメイクを済ませた後、チークを頬骨から目の下まで広めに入れる(耳の下と鼻の下を結んだ線より下には入れない)
 しっとり肌、ファンデーションを最小限にしたベース、チークがポイントです。CCクリームは多すぎると厚塗りに見えるし、少ないと日焼け止め効果がなくなるし、チークは足りないとただの白浮きメイクになるし、つけ過ぎるとおてもやんになるので注意が必要ですが、どうなるかというドキドキも含めて、毎朝のメイクが楽しみです。
 なお、このメイクをキープするには、お昼のメイク直しにも気をつけなければなりません。私はオルビスのプレストパウダーでメイク直しをするのですが、顔全体につけるとやはり厚塗りっぽくなるので、口の周りと目の下のクマさんだけにしています。今は冬でメイクが崩れにくいからいいけれど、夏になったらまた試行錯誤しないといけなくなるでしょう。

言葉を文字通りに取る問題

 昨日の記事ですが
「質問してくれない」
という言葉を文字通り受け取り過ぎたのではないかと気づきました。多分
「自分の意に添わないことをした」
と言いたかったのではないでしょうか。
 仕事を教わる
  ↓
 実際やってみる
  ↓
 結果を評価される
という流れの中では、
「教える側の言葉を教わる側が誤って解釈する」
ということが起こりがちです。それは教わる側ばかりの問題ではありません。知り合ったばかりの者同士のコミュニケーションのすれ違いで、定型発達者同士でも起こり得ることです。
 通常教える側の方が立場が上なので、全て教わる側に責任が押しつけられるだけのことです。その証拠に、上司が転勤してきたなどで部下から仕事を教わる場合は、コミュニケーションのずれがあると部下の説明の仕方が悪いという話になります。
 質問して欲しいことがあるなら質問される前に説明すればいい訳ですし、その仕事については教える側の方が詳しいのですから、教わる側が100%悪いと言い切る資格はないはずです。
 ではどうすればいいのでしょうか。まさか教わったことを一言一句確認する訳にもいきません。このデータを入力してと言われ、これは1ですか、これは2ですかなどと聞いていては仕事になりません。
 つまり、放っておくしかないのです。発達障害を隠して働くなら、コミュニケーションの問題は覚悟するべきです。昨日と同じ結論になりますが、これで解雇されるなら私の寿命です。
 あとは上司の人柄に賭けるしかありません。これまでの上司たちの中には、私という人間にどうしても我慢できない人もいれば、かわいがってくれる人もいました。
 今回残念だったのは、上司が私には何も言わず派遣会社の営業に伝えたことです。派遣というシステム上仕方ないのですが、派遣社員としてうまくいっていた職場では、派遣先と派遣元のつながりよりも、派遣先と私のつながりの方が強かったのです。だからこそ、派遣元と派遣先の契約が切れても、派遣先が新しい派遣元を紹介してくれて同じ仕事を続けることができました。
 今のところ、派遣先の上司との絆は弱いものです。相性が悪いのかも知れません。しかし人類の中には、相性が多少悪くても、
「せっかく縁あって一緒に働くことになったのだから」
と考え、受け入れてくれる人も少なからず存在します。そういう人たちに私は生かされ、許されてきたのです。
 人間交差点という漫画の中で厳しい大学教授が教え子に
「私がここまで来れたのは、自分の努力もあるが、周りの大人たちを信じたことが大きい。信じられる大人になりなさい」
と言うシーンがありました。私も信じられる大人になろうと思います。

質問すると怒られる問題

 今日は仕事納めで早あがりでした。派遣会社から電話があって、無事契約更新と決まりました。まずは一安心です。しかし勤務先からは
「質問してくれない」
という苦言があったそうです。これは意外でした。質問すると
「だーかーらー」
と実に鬱陶しそうな反応が返ってくるからです。
「大丈夫ですか」
と不安そうに聞かれたこともあります。
 定型発達者は
「怒られても、わからないことは自分の判断で進めず、質問しなければいけませんよ」
とドヤ顔で説教しますが、新卒1年目、怒られても怒られても質問しまくった末、不人気部署に飛ばされ、
「こいつは馬鹿でアホで使いものにならない」
と会社中に言いふらされた苦い経験は忘れることができません。質問だけが原因ではなく、私がいろいろ非常識だったからだと思いますが。
 質問すると怒られる理由の解明は難しいです。定型発達者に聞いても
「自分は質問されても怒ったりしない」
と言うばかりで、ヒントが得られないからです。
 自分の経験と発達障害診断後の研究から次の2つだけはわかりました。
1 タイミングを計る
 怒られている時に
「今度からこうしたらよいでしょうか」
と聞くと相手の神経を逆撫でします。機嫌の悪い時や忙しい時もご法度です。質問にはタイミングが重要です。
2 相手の気持ちを読む
「聞いて欲しいことを聞かずにどうでもいいことを聞く」
と初めて言われた時はびっくりしました。質問とは、自分の理解のためにわからないことを聞くことではなく、相手が聞いて欲しいと思っていることを読み取って、私って冴えているでしょうと自己PRすることなのです。聞いて欲しいと思っているなら待ってないで先に教えてくれればいいのにと思うのは私だけでしょう。
 つまりまとめると、相手の聞いて欲しいことを読み取り、タイミングを読み取って質問しなければならないということです。これって発達障害者には最も苦手な分野ではありませんか。定型発達者は努力が足りないと言うのでしょうけれど、努力しようにも、いったいどこをどうすればそんなものが読み取れるのか、途方に暮れています。
 これで次回更新時に解雇されるなら、私の寿命でしょう。