質問すると怒られる問題

 今日は仕事納めで早あがりでした。派遣会社から電話があって、無事契約更新と決まりました。まずは一安心です。しかし勤務先からは
「質問してくれない」
という苦言があったそうです。これは意外でした。質問すると
「だーかーらー」
と実に鬱陶しそうな反応が返ってくるからです。
「大丈夫ですか」
と不安そうに聞かれたこともあります。
 定型発達者は
「怒られても、わからないことは自分の判断で進めず、質問しなければいけませんよ」
とドヤ顔で説教しますが、新卒1年目、怒られても怒られても質問しまくった末、不人気部署に飛ばされ、
「こいつは馬鹿でアホで使いものにならない」
と会社中に言いふらされた苦い経験は忘れることができません。質問だけが原因ではなく、私がいろいろ非常識だったからだと思いますが。
 質問すると怒られる理由の解明は難しいです。定型発達者に聞いても
「自分は質問されても怒ったりしない」
と言うばかりで、ヒントが得られないからです。
 自分の経験と発達障害診断後の研究から次の2つだけはわかりました。
1 タイミングを計る
 怒られている時に
「今度からこうしたらよいでしょうか」
と聞くと相手の神経を逆撫でします。機嫌の悪い時や忙しい時もご法度です。質問にはタイミングが重要です。
2 相手の気持ちを読む
「聞いて欲しいことを聞かずにどうでもいいことを聞く」
と初めて言われた時はびっくりしました。質問とは、自分の理解のためにわからないことを聞くことではなく、相手が聞いて欲しいと思っていることを読み取って、私って冴えているでしょうと自己PRすることなのです。聞いて欲しいと思っているなら待ってないで先に教えてくれればいいのにと思うのは私だけでしょう。
 つまりまとめると、相手の聞いて欲しいことを読み取り、タイミングを読み取って質問しなければならないということです。これって発達障害者には最も苦手な分野ではありませんか。定型発達者は努力が足りないと言うのでしょうけれど、努力しようにも、いったいどこをどうすればそんなものが読み取れるのか、途方に暮れています。
 これで次回更新時に解雇されるなら、私の寿命でしょう。