自己肯定感

 仕事で失敗したり怒られたりすると
「自分て駄目だな」
と自分を全否定して、何日も落ちこんで、忘れてもしばらくするとフラッシュバックして、いつまでも苦しめられます。
 話は変わりますが、私は最近美容師さんの指導で朝シャンをするようになりました。すると今まで爆発気味だった髪型が整うようになり、それと共に仕事にも自信が芽生え、お客さんにもほめられていい気分になりました。
 Yahoo!ブログのコメント欄(あちらではコメント欄をミニブログに使っています)にそのことを書いたらそれを
「自己肯定感」
と表現してくれた人がいました。初めて聞く言葉ではありませんが、いい言葉ですね。セルフエスティームよりライトな感じです。
 しかし自己肯定感を持とうとすると
「反省がない」
と言われそうです。そういう人は自己否定することが人としての正しいあり方だと思っているのでしょうか。
 もしかすると発達障害者(特にAS)には本当に、定型発達者の言うところの「反省」の概念がないのかも知れません。自分を肯定しながら反省するという器用なことができないのです。
 反省すると自分を否定し、自分を責め、自分は駄目人間だ、自分なんかいない方がいいのだ、とどこまでも自分を追いつめてしまいます。
 定型発達者は反省すれば次からは失敗しないという機能を持っているようですが、発達障害者は逆で、反省するほど同じ失敗を繰り返します。そして自分の駄目さを補強し、どんどん駄目になっていきます。
 ならば
「反省がない」
で結構、自己肯定感を持って次に向かいましょう。その方が実際、次はうまくいく可能性が高いです。昼も夜も自分を責め続け、自分を追いつめても進歩はしません。
 と書くのは簡単ですが、
「反省がない→憎たらしい→人間関係がうまくいかない」
となるのが定型発達者界のルールなので、きっと実用化は難しいでしょう。
 それでもせめて、多くの発達障害者の方が
「反省がない」
という言葉を真に受けて自分を責めたりしないでいてくれるといいな、と願い、この文章を書きました。