健康診断

 先日健康診断があったので、その記録を残しておきます。
 前日午後9時から健康診断終了までは飲まず食わずです。早起きして勉強している私には、眠気覚ましのコーヒーも飲めないことは辛かったです。
 いつもより早めに家を出て会場にたどり着いたら開始時間の30分も前でした。会場は病院ではなく貸会議室みたいな所です。
「時間までお待ち下さい」
とドアを閉められ、立ちっぱなしで30分待たなければならないことは辛かったです。
 開始時間になり、問診票を提出したら裏面を書き忘れていました。一番に並んでいたのに、次の人が受付に進む邪魔になりながら書き足していなければならないのは辛かったです。
 受付を済ませた後は、身長、体重、視力、聴力、血液、心電図、胸部X線と順調に進んでいきました。そしていよいよ最後は難関の胃部X線です。発泡剤とバリウムを飲むのです。
 私は10年ほど前、初めて発泡剤を飲んだ時飲みきれず口から泡が吹きこぼれ、検査係さんに叱られ、飲み直しても失敗し、結局バリウムを飲むに至らず、気持ち悪くなって病院で2時間ほど休ませてもらったことがあります。
 それがトラウマになっていて、その後10年胃部X線を拒否してきました。しかし同僚に
「今の発泡剤は昔に比べてずっと飲みやすくなった」
と教えられ、挑戦する気持ちになりました。
 検査係さんに飲み方を説明され、水の入った紙コップと粉薬を渡されました。
「粉が口の中でガラガラしてもきれいにしようとせず水を飲みきって」
私は勇気を奮い、粉薬をのど奥にガッと入れ、水を飲みました。粉がのどのところに引っ掛かって苦しいです。ゲホゲホしました。涙が出てきました。
「半分くらい飲んであれば大丈夫だから」
係員さんに励まされながら飲みきり、次にバリウムを飲みました。こちらはスッと飲めました。自分には一生バリウムなど飲めないと思っていたので感動でした。
 撮影自体は、台の上に乗り、回転しながら右へ左へと動きを指示されるもので、気持ち悪くなりながらも無事終了しました。
 全部で1時間くらいでした。この後会社に行って1日仕事をしなければならないのは辛かったです。