貯金と投資

 非正規の雇用形態で働いていると、生活は厳しい上に契約を切られる度に失業期間ができてしまい、なかなか思うように貯金ができないものです。以前読んだ
一生お金に困らない「貯金生活」ができる本
によると、貯蓄の基本は
「1年で100万円貯める、無理なら2年でもいい、その100万円を種銭として投資で増やす」
ということでした。
 投資、魅惑的な言葉です。世の中には投資で暮らしている人もいると聞きます。そんな風に暮らせたらどんなに幸せでしょう。失業への不安もなくなります。
「お前みたいにちょっと損すると大騒ぎする人間に投資は無理」
と私の母は申します。
 ちょっとネットで調べてみますが、株は怖いし、投資信託というのも怖そうです。第一今は震災不況ですから時期が悪すぎます。
 昔はMMFとか中期国債ファンドみたいな安全性の高い投資商品があったのですが、今はそれらも利幅が定期預金並だそうです。
 外貨預金というのはどうでしょう。外国ものだから震災不況と関係なさそうです。金利もいいです。しかし
「元本保証ではありません」
の文字が怖いです。母の言う通り、投資額が減ったら後悔して大騒ぎしそうです。ほんの少しだったらどうでしょう。それでは儲けもさほどではなく、投資で暮らすなど夢のまた夢と言えましょう。
 そんな訳で気の弱い私には元本保証のあるネット定期がせいぜいなのでした。