3年ルール

 今私が在職している会社は震災の影響もあり規模を縮小する予定で、契約社員を半減するという噂が流れています。
 あくまで噂であって、来年になれば状況が変わるかも知れませんが、来年は私にとって勤続丸3年となる年でもあり、それを越えると契約社員でも
「期間の定めのない雇用と同等に扱わなければならない」
ようになります。会社としては相当評価していない限り切ってしまいたいでしょう。残念なことに相当評価されている自信がありません。
 今の会社の契約を切られたとして、次に契約社員派遣社員の仕事が見つかっても、上記3年ルールがある限りまた同じことになります。
 日本では年を取るとそれだけで就職に不利です。職歴が多いとなおさらです。契約や派遣を繰り返しているうちにどこも雇ってくれなくなります。
 3年ルール、労働者を守るためのルールが逆に労働者の首を絞めている皮肉な例です。きっと正社員の人は
「正社員になればいい。なれないなら不安定な生き方になるのは仕方ない」
と切り捨てるでしょう。しかし正社員という働き方ができない人間もいます。私のような中途半端な障害者もそうです。そのような人間は、年齢に怯え、来年に怯えながら死を待つしかないのでしょうか。こう書くと
「起業すればいい」
と言われるのですが、それも、誰にでもできる生き方ではありません。自分の能力の範囲で働いて、生きていけるだけのささやかな収入を得たいというだけです。起業できず正社員にもなれない人間は死ぬしかないのでしょうか。
 企業が契約社員派遣社員を上手に使いたいなら、せめて3年ルールの撤廃と履歴書への年齢記入の禁止を望みます。