人生の残り時間

kaeruspoon「35歳を超えたエンジニアの5つの働き方

35歳という年齢は、20代の頃とは違います。何が違うのかというと、死ぬまでの残り時間がリアルになるということです。20代の頃は自分が40代になることさえ信じられませんでした。死などは遠い彼方に存在するらしいという感覚でしかありませんでした。でも今は違います。40歳、60歳、80歳の自分がリアルに感じられるし、死ぬことも身近な存在になりつつあります。何のために生きているのか、という問いも切実になります。

 私の場合昨年入院したからですが、死ぬまでの残り時間を強く意識するようになりました。かといって
「何のために生きているのか」
という問いは切実になりませんでした。それはどちらかというと20代の頃の願望でした。今は、平穏無事に人生をおくりたいという気持ちでいっぱいです。ダメですね。
 人生で1回だけ、自分が世界の役に立つかも知れない、と思ったことがあります。アスペルガー症候群と診断された時です。そう思ってブログを始めた訳ですが、荒らされたりけなされたり各種コメントに混乱させられたりして、すっかり挫折してしまいました。この時私は何かを失ったのでしょう。
 上の記事を見て残りの人生で何かできるかな、などと考え直したりもしましたが、今の仕事を自分なりに続けていくことでしか、答は出ないのでしょう。それが世の中の役に立つことだとはっきりとは言い切れません。
 若い頃と違って冒険もできないのが現実です。重なっていく年齢にがんじがらめにされ、身動きが取れなくなっていきます。それでもいつか振り返った時
「あんなことしなければよかった」
と思うことはやっていないだろうと信じます。