同僚とランチ

 この前やっと休憩室で昼食を取れるようになりましたが、さらに進化を遂げ、ある同僚を誘って外ランチに出かけました。
「いつでも誘って」
と言われたので誘わないと悪いのかなと思ったのですが、その判断で間違いはないでしょう。それでも自分から誘ったのは初めてです。
 1時間緊張しっぱなしで、会話はダメダメで成功とは言えませんでしたが、チャレンジしたことに意義があります。
 最大の難関は、食事と会話が同時にできないことです。大勢いるとそんなに気にしなくていいのですが、2人だけの場合、相手が話しているのに無視して食べていたらまずいです。
1 すぐに食べ始めないこと
2 一口ごとに顔を上げ深呼吸すること
3 耳に全神経を集中すること
これだと味もわかりませんが、2度目はこれでいこうと思いました。
 しかし次のランチで、プライベートな話題に突っ込まれました。対処法を考えていなかったのでアワアワしてしまいました。アワアワで終わらせておけばいいものを、相手の質問に答えないと怪しまれる、と適当なことを言ったらさらに突っ込まれ、おまけにその件で仕事中もからかわれる羽目になりました。
 距離感が近くなり過ぎました。親しくなりたいふりをして、人のプライバシーを言葉巧みに聞き出し言いふらすのが大好きな人はいるものです。
「休日は何しているの」
など定番な話題はあらかじめ考えておくべきでしょう。本当のことを言う必要はありません。
 今度のランチは断ろうと思います。こうして距離感を調整していくのです。