お返しのてんまつ

 快気祝いのお返しをするというウルトラCに、勇気を持って挑戦しました。
 普通に受け取ってくれる人がいる一方で、想像以上の嫌がり方(遠慮?)をする人がいて、もしや私はとんでもないことをしたのだろうかと怯えることしばしばでした。今でも、あんなに嫌な顔されるならお返しはすべきでなかったのだろうか、今度機会があったらどうしよう、と迷っています。
 嫌な顔といっても、私は発達障害者で、微妙な声のトーンや表情から感情を読み取れないという性質を持っているので、間違った読み取り方をしているのかも知れません。
 しかしあの嫌がり方を思い出すと、本当に心から迷惑だったのではあるまいか、と自信がありません。
 私だったら、現金でない品物をもらっても、気に入ったものでなければうれしくはないでしょう。もしかしたら定型発達者によくあるように、お返しは迷惑というのも本心だけれど、一般論として
「何かもらってお返しをしない人間は非常識」 
というのもまた本心なのでしょうか。個としては否だけれど集としては正、みたいな。
 そう解釈した方がわかりやすいです。集の中でうまくやるには個として迷惑なことでもやらなければならないと思うと、遠慮と常識の仕組みがほんの少し見えてきます。なぜそんな風にしなければならないのかまではわかりませんが。