小説家という職業2

小説家という職業 (集英社新書)

小説家という職業 (集英社新書)

 人は誰でも一生に1回は小説を書けると聞いたことがありますが、私も1回だったら書けるかも知れません。職業として続けるには、一定の質の作品を一定期間内に書く能力が必要になる訳で、それがきっと小説家の才能です。
 入院中、西村京太郎や内田康夫推理小説を片っ端から読みました。ストーリーが水戸黄門のようにわかりやすく安心して読むことができたからです。
 内田康夫が後書きで、特に全体のプロットを考えずに書き始めて適当に組み立てていく、と書いていましたが、多作系小説家の場合そういう書き方をしないと効率よく作品を生み出していけないのでしょう。
 前のブログで小説もどきを書いていた時、私もそういう書き方をしたのですが、広げた大風呂敷をたためずに四苦八苦しました。多作系小説家は四苦八苦しているヒマもないことでしょう。そう考えると自分には小説家の才能がないなあとガッカリするのでした。
 小説だけでなくブログのシリーズものさえ、全体のプロットを考えずに書き始めて風呂敷広げっぱなしなのは悪い癖です。今回もそうなりそうです。