病気になりたい心理4

ウツになりたいという病 (集英社新書)

ウツになりたいという病 (集英社新書)

 この書籍ではポジティブシンキングの弊害を説いています。私も何度かブログ上で説教されたことがありますが、
「私はできる、と思っていなければならない」
「自分はダメだ、と考えてはいけない」
という世間からのプレッシャーは相当なものです。無意識にせよそうでないにせよ、常に走り続けてなければ罵倒されるとは何と疲れる世の中でしょう。
 一般的には、ネガティブな認知をポジティブに変えて行く方がよいように聞きます。どちらかが間違っているということではなく、時と場合によるものであったり、向き不向きがあったりするのでしょう。
「全ての人が常時絶対ポジティブでなければならない」
というのは間違いなのです。
 気持ちが暗い時はネガティブでいていいし明るい時はポジティブになればいいのです。それは病気でも何でもありません。
 世間には他人も自分もポジティブでないと気の済まない人がいるので、そううまくコントロールできないのですが。それに追いつめられた人の逃れる先が
「病気になりたい心理」
だとしたら誰にも責められません。