コミュニケーションとスキーマ

 昨日の記事「読む技術3」の中で、コミュニケーションとスキーマ(社会常識、場のルールみたいなもの)について書きました。コミュニケーションに役立ちそうな気がしたのですが、よく考えたら役に立たない気がしてきたので書いておきます。
 コミュニケーションがすれ違った相手とスキーマが違っていたとわかったとして
「あなたと私のスキーマはこんな風に違っていたんですよ」
と説明したところで余計相手を怒らせるだけでしょう。仲直りしたいなら、重要なのは謝罪することです。自分が悪くないように思えても、相手が何を怒っているのか理解できなくてもです。
 私自身は、謝罪だけされて修正がされないと怒り出したりするので、自分が修正するつもりのないことに対して謝罪することにも抵抗があるのですが、定型発達者世界はもっと気楽なものです。修正する気がなくても謝罪して良いのです。それがこの世界のスキーマです。
 どうしても、納得していないことが言えないなら、すれ違ったままでいいのです。そうしている人もたくさんいます。大切なのは、自分が納得して選択することです。