読む技術2

「読む」技術 速読・精読・味読の力をつける (光文社新書)

「読む」技術 速読・精読・味読の力をつける (光文社新書)

 この書籍の特徴の1つに、名付けがあります。読む時の脳内処理行動や読み方に名前を与えることで、状況が鮮やかに見えてきます。
 第一章に登場する用語はこんな感じです。
 

  • 画像取得活動 文字を画像として認識する活動
  • 文字認識活動 画像を言語として認識する活動
  • 意味変換活動 文章を意味として認識する活動
  • 内容構成活動 知識や文脈と結び付ける活動
  • ボトムアップ処理 書いてあることから読み解く(精読的)
  • トップダウン処理 自分の知識や情報から読み解く(速読的)

 
 これだけで何が書いてあるかわかってしまいますが、
「こうやって読むのか」
という気づきよりも
「名前が面白い」
という感心が勝ります。感心している場合ではありません。私のように
「内容の難易度と無関係に、読める文章と読めない文章がある」
という人は、ボトムアップ処理能力が足りないということなんでしょう。
 トップダウン処理に必要な知識や教養がないのも確かますが、知識や教養は成人になると通常読書で身につけるので、ボトムアップ処理能力を高めないといつまでも知識や教養が身につきません。相手の意図を読み取るのも、ボトムアップ処理に含まれそうです。
 そんな訳でボトムアップ処理方法に重点を置いてこの本を読み進めようと思います。