業務改善案

 職場で全員が業務改善案と称して何かアイデアを出さなければなりません。頭の痛いことです。こういうイベントはどこの会社でもあるものですが、いろいろな意味で憂鬱です。
 第一に、せっかく慣れたことを、ちょこちょこ変えられたくありません。派遣時代、社員の業務改善案のせいで、決まった手順を省いて効率化を図ろうとされて振り回されたものです。問題があればその都度変えればいいことで、わざわざ案として出されると問題ないものまで変えられたりします。
 第二に、空気読んだことを書けるかです。こういうアイデア募集の時は、募集する側が
「こういう案が出ないかな」
と期待していることがしばしばあります。ない知恵絞って何か書いても
「こんなのアイデアとは言わない」
「実行可能なことでないと意味はない」
「そんな当たり前のことお前に言われなくてもわかっている」
と怒られそうで、どんなことを書けば怒られないのかがわかりません。こういうことは他の人に聞いても本当のことを教えてくれないものです。社風や上司によっても違います。
 こう書いておいて、私も昔アイデアを募集する側だったことがあるのですが、1人残らず同じことを書いていて、予算や体制的に無理なことで
「そんなことは散々言われてきたことではないか」
とがっかりしたものです。予算とか全体像を知らない人間にアイデア出させて意味あるんでしょうか。
 中には奇跡的にいいアイデアがあるかも知れませんが、そのために全員が書かなければならないのが苦痛です。
 考えるのが面倒臭いという私の言い訳に過ぎないのですが。