辞めることから始めよう
- 作者: 笠原真澄
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 単行本
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「よくあるくだらない理由」
で会社を辞めたいと考えながらそんな自分を責めてもいるごく普通のOLのアンケート結果を元に
「辞めてもいいんだよ」
と後押しする、というもので、20代から30代向けであることは表紙の帯に書いてあります。
この頃私は長く勤めた会社を辞めようかどうしようかと悩んでいました。その時の自分を振り返ると、驚くほど40代50代になった自分を想定していないことがわかります。
想定していたつもりではあったのです。20代30代の時代が永遠に続く訳ではない、だからこそちゃんとしたい、誇れる自分になりたい、みたいに考えていたのですが。
心身も頭脳も衰えていくという事実が、仕事を選べなくなってしまうことが、○年後はこうなっていたいなどもう考えられないことが、今思うと全然わかっていなかったな、と思います。
人生は1度しかないからこそやりたいことに挑戦とか今の環境から抜け出したい、とか鼻で笑いそうです。その辺は、私が年取ったということなのでしょう。若い時代にはその時代ならではの勢いがあります。
若い頃の失敗のツケは若くなくなった時支払わなければなりません。上のような本を年取った今読み返すと危なっかしくて、おいおい、そんな風にあおって大丈夫か、転職は成功より失敗の可能性の方が高いんだぞ、と心配になります。
若い頃のツケを払っていなくても年を取れば安全第一になって、若い人の行動が無謀に見えてしまうだけなのかも知れません。