牛丼とファミレス

 一時ネット上でキン肉マンの作者VS吉野家問題などが話題になったことをきっかけに、吉野家松屋なか卯すき家と一通りの牛丼屋に行ってみました。どの店もよく似ており、味も接客も、価格を考えれば満足のいくものでした。
 ゴールデンウイーク中のある日、呼び込みに引っかかって久しぶりにファミリーレストランに入りました。ファミレスが店頭で呼び込みをするというのも珍しい光景でしたが、価格も以前より安くなっていました。安くなったといっても牛丼の2〜3倍はします。特別おいしい訳でも接客がいい訳でもなく、これだったら牛丼屋の方がいいかなという印象です。
 コーヒーカップのちょうど口が触れる辺りに食べかすがこびりついていることに気づいてギョッとしてしまいました。機械で洗っているからではないかと思いながら申し訳なさそうに取り替えを頼みました。外食するというのは赤の他人と食器を共有することなのだと思い知らされます。
 私の向かいに座っていた人も、多分同じ理由でコーヒーカップの取り替えを頼んでいました。その人は私より腹を立てていたように見えました。そのせいか、同じ人に先に頼んだのに、私の方が後回しにされました。心の狭い私はいい気分ではありませんでした。言いませんでしたが。
 牛丼屋の店員さんはいつも食器を手洗いしているのがカウンターから見えます。これはパフォーマンスだったのでしょうか。
 こうして私の脳内に
「ファミレスより牛丼屋の方が食器が清潔」
情報がインプットされたのでした。