転職のテンション

 今の仕事は2年3カ月前から始めました。契約社員ですが、決まった時はそれはうれしかったです。解雇されるまでは続けようと思っていました。それは事実です。
 1つの部署に1年3カ月以上在籍した経験が2回しかない私はそれを超えるまでが不安でした。超えた時はとてもうれしかったし、さらに在籍年数を増やそうとテンション上がりました。
 しかし2年も経つといろいろ不満が出てきます。女性同僚との人間関係も大きな問題です。どこにでもあることと割り切らなければならない、と薬を増やして耐えています。薬を増やすとイライラは収縮しますが、喜びも感じられなくなってきます。すると仕事そのものがどんどん辛くなってきました。
 そんな中、同僚に一般公募でない求人を紹介されました。
「まだあなたは若い。今の仕事をこれから20年続けるつもりか。会社が20年更新してくれるとは限らない。正社員になれるチャンスがあるなら利用した方がよい」
と言われました。会社が20年更新してくれるとは限らない、これが一番響きました。契約社員なので仕事の範囲は限られ昇給も昇進もなく、20年という単位で今の仕事を続けられるかというと自信がありません。それは正社員になれば解決することなのしょうか。考え出すと袋小路に迷いこんでしまいます。同年代の人はみんなどうやってこの焦燥感を乗り切っているのでしょう。
 先のことを考えるとろくなことがない、というのは私の経験から得た教訓です。転職には失敗という可能性がつきまといます。新しい職場で今ほどうまくいく保証はどこにもありません。仕事を覚えられず短期で退職したいくつかの経験が一歩踏み出すのをためらわせます。もし短期間で退職することになったら、もう私に残された道は餓死のみです。その前に採用される訳ないのですが。