具体的な妄想

 彼氏にプロポーズされたものの、結婚したらどんな生活になるのか想像できず、どんどん不安になっていきました。
「すぐにという訳じゃないから」
とはぐらかす彼氏に私の怒りが爆発、話し合いに応じてくれました。
 まずは家事の分担について。
「毎日の食事は僕が作るよ。掃除だって洗濯だってやるよ」
私のやることがありません。
「2人で協力しよう」
はっきり決まらないと不安ですが、毎日の食事を作らなくていいだけでもよしとしましょう。洗濯はそれぞれ自分の分をやればいい気もするし、掃除は休日に一緒にやるのが自然でしょう。
 あと個室は持てるのかな。
「個室は必要ないんじゃないかな。2DKに住んで、1部屋は寝室、1部屋は書斎にしよう。2人の机を向かい合わせの壁に向かって置く。背中合わせで座ることになる。真ん中にラジオを置こう。テレビはいらないよね。パソコンは1台を共有しよう」
ブログのことがあるのでパソコンの共有については要検討ですが、だんだん具体的になってきて嬉しいです。
「今度安い家具店を2人で見に行こう。どんな家具を置くか考えよう」
私超早起きなんだけど、同じ寝室で迷惑かけないでしょうか。
「僕も早起きするよ。その方が健康的だからね」
私の具体的に妄想しないと不安になる症候群に呆れもせずつきあってくれたのがありがたかったです。
 しかし。プライバシーに対する感覚が致命的に違うのが気になりました。パソコン共有の件もそうですが、私がプライバシーという言葉を使うと
「何かやましいことがあるの」
と言うのです。
 プライバシー=やましいこと
という感覚はどうなんでしょう。結婚するならこれくらいは我慢しないといけないのでしょうか。100点満点の人はいないのです。また妄想してしまいます。
「あなたのことは好きだし今後もつきあっていきたいと思っているけど、結婚はできない」
と言えるでしょうか。
 心揺れ動く中、明日は彼氏の家族にごあいさつです。